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「スマートコミュニティ」で 暮らし方も変わる? スマートコミュニティの将来像 スマートコミュニティの核と なるコントロールセンター スマートコミュニティでは 交通システムも双方向化 エネルギーと人の新たな 関係の創造へ スマートコミュニティのメリット 101 自然エネルギーを活用しつつ、 エネルギー消費を抑える暮らしへ  経済産業省によると、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを 最大限活用し、一方で、エネルギーの消費を最小限に抑えて行く社 会を実現するために、家庭やビル、交通システムをITネットワークで つなげ、地域でエネルギーを有効活用する次世代の社会システム が、「スマートコミュニティ」です。  同省では、2030年のスマートコミュニティを次のように描いてい  住宅やビル、工場はこれまで必要な電力 を大規模な発電所から受け取っていまし た。スマートコミュニティでは風力や太陽光 などの再生可能エネルギーが、住宅、ビル、 工場、使っていない土地などに大量導入さ れ、自分たちで使うエネルギーを自分たち で作り出します。しかし、自然を利用した 発電は天候によって発電量が変化します。 一方、電力の消費量も、刻々と変わります。 スマートコミュニティでは変化する電力の需 要と供給をITによってコントロールし、無 駄なく安定した電力の活用を可能にして いきます。  例えば暑い夏の日。冷房の利用で電力 需要は予測を上回ることがあります。コン トロールセンターでは各家庭の電力使用を 抑えると共に太陽光発電による電力を積 極的に使うよう、信号を出します。する と、あらかじめ各家庭が設定していたプロ グラムに基づき、一時的に省エネモードに切 り替わったり、いったん停止します。一方で、 太陽光発電を利用したり、電気自動車の 蓄電池から電気を取り出すことで、家庭 内で必要な電気をやりくりします。  こうして、電気の使用量抑制に協力し てくれた家庭は、コミュニティ全体の省エネ やCO2削減に貢献したことで、電気代の 割引を受けることができます。我慢の省エ ネから、エネルギーの見える化による「気づ く省エネ」へ。さらに、家計にプラスになる ように自動的にコントロールしてくれる 「お任せ省エネ」が実現します。  地域のエネルギー需給の実績や気象情 報を基に今後の需要や発電量を予測して いきます。その予測に基づき、大規模発電 所が効率よく発電、需要の大きな部分 を再生可能エネルギーなどが補います。コ ミュニティの中では、エリア間でエネルギー を融通し合って効率的に使います。たとえ ば昼間、住宅地で余った太陽光発電による 電力をオフィスエリアに融通して活用する  エネルギーを中心としたまちくりで 「3E(Energy Security, Economy, Environment)」を実現、豊かな社会を 築いていくスマートコミュニティの時代が近 づいています。  以上のように、スマートコミュニティ実現 のためには、IT技術のさらなる進化と住 まいづくりの変化が必要になってきます。 まさにライフスタイルの変化が伴うわけで す。十数年後を見据えた住まいづくりも 大切になってきますね。将来に向けて、今 から暮らし方を考えてみませんか。  例えばBRT(バス・ラピッド・トランジット =都市大量高速輸送)は、人のニーズに合わ せて柔軟に運行します。「ITS」(高度道 路交通システム)が発信する交通情報でク ルマが最適なルートを選び、渋滞も緩和さ れます。また、自動運転機能により安全 で、究極のエコドライブを実現します。  クルマは電気の貯蔵庫としても機能し ます。例えばカーシェアリングサービスで は、当面使わないクルマから施設や地域に 電気が供給されます。クルマがエネルギー のインフラとなる「V2G(Vehicle to Grid) =電気自動車と電力系統との間で電力 を融通し合うこと 」の実現です。 など、コミュニティ全体でバランスよくエネル ギーを利用していきます。  スマートコミュニティでは電力だけでなく、 地域内のさまざまなエネルギーを利用しま す。工場や発電所の排熱は、「地域冷暖房」 に。また、工場から生まれる「副生水素」も 活用されます。 18.3kwh 目標 20kwh 消費した電力量 354円 消費量の電気代換算 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 0 1000 2000 3000 4000 5000 [kwh] ¥ 昨日の消費電力量2012/10/14 自家消費量買電力量売電力量発電電力量 住 宅 住 宅  風力発電など ビ ル 工 場 電力網 エネルギーの消費が増え続ける現代。石油などの 化石燃料は価格が上昇し、地球温暖化の問題も 深刻化しています。そこで最近耳にするのが、太陽 光や風力などの有効活用です。同時にエネルギー の消費抑制も大切。これからの社会を読み解く鍵 「スマートコミュニティ」と、家づくりの関係を探り

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