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108 しっかりした地盤と基礎  建物がいくらしっかりしていても地 盤や基礎がよくないと意味がありませ ん。家が傾いたり地震時の倒壊などは、 地盤に強いところと弱いところがあっ たり、地盤全体が軟弱なために起こりま す。事前の地盤調査、地盤改良工事や基 礎工事の工夫でこれらの被害は防げま す。地盤や基礎は住宅建設の中でも目に 見えない部分。それだけに土地選びには 十分注意し、基礎工事中はその様子を しっかりチェックする必要があります。 地震に強い構造  地震に対する構造的な強さは、「変形 のしにくさ」と「粘り強さ」によって決ま ります。建築基準法では設計段階でこれ らを考慮した具体的な仕方を決めてい ます。建物全体が地震に対して抵抗でき る壁の量を十分持ち、いびつな変形をし ないように壁の配置バランスを整える ことが重要です。また基礎がゆがんだり 骨組みが腐ると建物の強さは発揮でき ません。新築時に腐りにくい材料やつく りにする必要があります。 地震に強い住まいづくりのポイント ①地盤をよく知り、地盤調査を受けま  しょう。 ②建物を支える基礎をしっかりと ③家の外観はシンプルな方が安全 ④家の重さを支え、横からの力に耐える  耐力壁のバランスが大事 ⑤重い屋根より軽い屋根 ⑥骨組・壁はしっかり一体化 ⑦防湿対策で家の耐久性アップ ⑧鉄筋入りのブロック塀など外構工事  もしっかりと 台風に対する対策  台風などの強い風が吹くと家には「押 す力」と「引っ張る力」が働きます。さら に横なぐりの雨が吹きつけます。台風に 強い家は、風を受ける外壁の風圧とバラ ンスなどに考慮した耐風設計と、雨水を 侵入させない耐水性のある外壁・窓・屋 根などの素材やつくりが必要です。 火災に備える  建築基準法では燃えにくい家づくり や燃え移りにくい街づくりをするため の基準を設けています。屋根や外壁を燃 えない材料でつくる。火に強い窓ガラス にする。内装材も燃えにくいものにし、 燃えても有毒ガスの出ない素材を使う などの対策が必要です。間取りも、すぐ に安全に避難できる、隣に燃え移りにく くする必要があります。 シックハウス対策  アレルギー症状や倦怠感、呼吸困難な どさまざまな健康被害をもたらすシッ クハウス症候群。その主な原因は、ホル ムアルデヒドなど石油化学系の有機揮 発系化学物質を多く含んだ建材や生活 雑貨が住まいにあふれ、住宅の気密性が 上がって室内に汚染空気が滞留しやす くなったこと。有害物質を出さない自然 素材などの建材を使い、室内の換気に配 慮した家づくりはいまや常識になって います。 住宅性能表示制度と 住宅瑕疵(かし)担保保険で安心  住宅の性能を「構造の安定」「火災時の 安全性」「空気環境」など 10項 目 に 分 類 し、国の指定機関が検査して項目ごとに 表示する「住宅性能表示制度」を利用す ると安心です。ただし検査には費用 (1軒の家につき30〜50数万円程度)が かかり、住宅業者の義務となっているわ けではありません。  雨漏りや住宅の傾きなどの基本構造 部分に「瑕疵(かし)」(欠陥)が発見され た場合に備え、「住宅瑕疵担保履行法」 が平成2 1年1 0月から全面施行されてい ます。万が一事業者が倒産しても消費 者が負担しなくてもいいようにあらか じめ住宅業者に補修費用を確保させる 制度です。  昨年3月に発生した東日本大震災は、災害に見舞われやすい 日本の国土条件を改めて痛感させました。特に鹿児島県は台風 や豪雨に十分対応した住まいづくりが求められます。災害から 家族や財産を守る住まいづくりについて、知っておきたい基本的 な事柄を紹介します。 災害に強い住宅

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