幸せな家づくり 2014 Autumn
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4  例えば、編みかけの毛糸の靴下を机の上に置いたま ま、夕食の準備に移る│そうできるのは、ママ優先スペー スがあるおかげ。鹿児島市に住む祥子さんにとって、自分 だけの時間と家族3人(間もなく4人に増える予定)の 時間をうまく切り換えるのに、ママ優先スペースは欠か せない存在です。  「新築の設計を依頼するときに、憧れのアイランドキッ チンにすることと、もう一つ、自分の趣味を楽しめる部屋 が欲しいとお願いしました」。趣味室と家事室を兼用し、 作業をやりっぱなしでも家族の誰にも迷惑を掛けない空 間として重宝しているようです。  「部屋は4畳半ほどの広さで、L字形に造作しても らったテーブルの半分は、主人も使っています。ある意 味、共有スペースです。ただ、棚はもっと使っていいのよ、 と言っても、どこか遠慮しているんです」  その辺は家族の機微なのでしょうが、話の流れから推 察するに、ご主人は、実家の隣地で暮らすことを承諾し てくれた祥子さんへの感謝の気持ちとして、控えめに利 用しているのかも。スープの冷めない距離で、仲良く暮 らすコツをご主人が心得ているといってもいいのかもし れませんね。  さて、祥子さんの娘・菜月ちゃんは、幼稚園の年中組。 ママ優先スペースで編み物などをする母親の姿を真似 て、折り紙や塗り絵など、手を動かしています。「自分が 好きなことに没頭している姿を見せるのは、子どもにも 刺激になるようです。最近は台所仕事も少しづつ真似る ようになりました。楽しそうに手伝ってくれるんです よ」。 ママ優先の趣味スペースで編み物や読書 木漏れ日の中で娘と過ごす午後も、 優しく過ぎていくよう ママから娘へ暮らし方を 伝える〝はしわたし〞 のような場所 ママの お気に入りスペース

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