2014S 住宅本
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13 12プロフィール上野 夏貴さんABACB職人の仕事をかなえるデザイン古いものも自分らしく活用作業効率優先の配置モノとの・対話_溢れるとき 優しいソラマメ色の扉を開けて迎えてくれたのは、お菓子工房「ミニョン」を営む上野夏貴さん。実家の敷地内に建てた工房には、修業時代から培った知恵や工夫、夢がいっぱい詰まっています。 「学生時代に出合ったパティシエの所作に感動。お菓子の味はもちろん、作る工程が輝いて見えて、パティシエになろうと決めました。約10年の修業時代はナイフの置き方一つ、フキンの扱い一つ、意味があることを教わりました」 工房のキッチンは、生地を伸ばしながら、洗い物をしながらでも、オーブンの中の状態が確認できるL字型。冷凍・冷蔵庫は作業台の下に設置することで、動線を短く、圧迫感のない空間に。「常に作業効率を高めることを大切にして、二度手間をしないように心掛けています」 趣味は古道具屋巡り。一目ぼれで購入したチャーチチェアは、聖書を入れるボックスが備え付けてあり、物のストーリーを感じさせます。また、母親の足踏みミシンをワゴンにするなど、自身でリメイクしたものも。「気に入ったモノをずっと使いたいタイプ。オーブンも一つは友人が愛用してたもので、寒い日には点火に時間がかかったりするけれどパワーがあって。・頑張って_・その調子!_とかご機嫌をうかがいながら使っています」と笑顔。お菓子作りは、気温や湿度、力の込め方など、微妙な加減で差が出るもの。食べた人を笑顔にする・おいしい_お菓子の秘訣(ひけつ)は、道具や素材との楽しい・対話_にあるのかもしれません。1980年西之表市生まれ。短期大学で栄養士免許を取得。鹿児島・東京のパティスリー4店で修業を経て、2012年お菓子工房「mignon(ミニョン)」として独立。オーダーメイドの他、県内のカフェ・イベントなどでのお菓子販売、お菓子教室も開催。3シンク下は布カーテンで目隠し。大きめ調理器具がどんと収納できます。シンクの左側のワゴンは、母親の足踏みミシンをリメイク。洗い物を干したり、脚部分には、洗剤など日用品を収納しています。視線に入らないスペースを収納に活用しているのがポイントです。天井裏には、包装資材などかさばる物を収納。もらい受けたおもちゃ箱も台下の収納に再利用。一枚布をかぶせてあることで、いつでも整理された印象に。Cあらゆる作業をしながらでも、常に状況が確認できるように配置にこだわったのがオーブン。上部にレンジフードがあることで、熱や臭いがこもらないように工夫されています。また、洗ったザルやパンを掛けておくと、カラリと乾く最適の場所だとか。作業効率とアイデアが光ります。機能性と作業効率一石二鳥の配置天井裏や机の下、目に入らない高さに収納欲しいものはまず作ってみるリメイクするfile

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